2023/10/7

ホール練習

9月26日、火曜日にホール練習を行いました。
 
大きなホールで舞台の上でスタインウェイのフルコンサートグランドピアノで演奏が出来る貴重な機会です。
 
大学生の門下生お一人が参加してくださいました。
 
 
 
 
 
曲目はショパン スケルツォ 第2番 Op.31
 
 
1837年に作曲されショパンを代表する曲で最も有名で難曲の1つです。
 
b moll(変ロ短調)冒頭のモチーフしっかり提示し、堂々とした立ち上がりでした。主題の難しいDes dur(変ニ長調)の下降のアルペジオも上手くハマり立派。将来的には優雅さが欲しいところではあります。
次の思い出っぽい場面では左の難しいアルペジオ上行下降の時の手首、前腕、上腕、肩、肩甲骨、広背筋などの使い方がもう一つ。だいぶ形になってきましたが研究、練習していくと、さらに素晴らしくなると思います。
 
中間部、A dur(イ長調)コラールは温かく、しかも楽譜に忠実でした。
そこからは複雑に転調を繰り返し難しいアルペジオの上行、下降が激しく続きますが、だいぶハマってきました。その時の身体の使い方も理解し始めています。ミスしても良いからどのポジションがハマりやすいか?研究していく余地があります。
4分音符、8分音符、3連符の形でたくさん出てくるドラマチックな旋律をもう少し練習し慣れる必要があります。
中間部の全体としては似合った表現が出来ていました。
 
再現部は冒頭のモチーフの質問の仕方の変化をしっかり意識出来、立派で、コーダは転調を繰り返し大変難しいですが、進歩がありました。身体の使い方をもう少しミスを怖がらずにポジションを探していく必要がありますが、最後の最後でDes dur(変二長調)になり、決めの右手F(ファ)音、左手Des(♭レ)は素晴らしくホール全体を華やかにしました。
 
 
日々お忙しいので、ほぼレッスンだけの取り組みでここまで演奏出来るようになり嬉しく思いました。
 
一歩ずつ焦らず積み上げてきました。このペースでゆっくりで良いから地道に積み上げていければ素晴らしく演奏出来るようになると思います。
 
大きなホールでもしっかりした深い響きで演奏出来、それが確認出来てこれからとても楽しみです。
 
ご自身も楽しそうでした。
 
次、いつホール練習出来るか、参加出来るか、解りませんが、また次回が楽しみです。
 
 
終了後はラーメンを食べに行き、美味しくいただきました。