2024/10/22

ポーランドの偉大なピアニスト、オレイニチャクさんが10月20日、亡くなったそうです。享年72。(1970年第8回ショパンコンクール第6位。ショパンコンクール審査員 ショパン音楽大学教授)

  悲しいニュースが飛び込んできました。

 ポーランドの偉大なピアニスト、オレイニチャクさんが10月20日、亡くなったそうです。享年72。(1970年第8回ショパンコンクール第6位。ショパンコンクール審査員 ショパン音楽大学教授)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
9月1日に、毎年ワルシャワで行われている「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭に出演し、室内オーケストラと協奏曲を共演。それから50日後の10月20日で亡くなられたピアニスト、ヤノシュ・オレイニチャクさん。享年72。
 
 
 
 
 
1952年、ポーランド、ヴロツワフで生まれ。
1970年、弱冠18歳で第8回ショパン国際ピアノコンクール第6位。当時の最年少記録。
 
 
 
 
 
1970年、第8回ショパン国際ピアノコンクールのポスター
 
 
 
 
 
 
 
第6位受賞されたヤノシュ・オイレニチャクさん
 
 
 
 
 
 
 
授賞式。左から2番目がヤノシュ・オイレニチャクさん。3番目がピオトル・パレチニさん
 
 
 
このときの2位は内田光子さん。3位が現在、ショパン音楽大学教授、1985年からショパンコンクール審査員の名教授、ピオトル・パレチニさん
 
 
 
 
アカデミー賞を受賞したロマン・ポランスキ監督の映画『戦場のピアニスト』(2002年公開)の世界的大ヒットで世界中に知られることとなりました。全編のサウンドトラックを担当、主人公ピアニストの手やピアノ演奏時の手を映画で使われました。
 
 
10月1日にショパンインスティチュートから発表された来年2025年、第19回ショパン国際ピアノコンクールの審査員の17名の一人。ショパン国際ピリオド楽器コンクールやポーランド国内外のコンクールの審査員を務められました。マスタークラスでも受講生に人気でした。ショパン音楽大学教授として後進の育成に尽力されました。
また、ショパンの遺産を継承する真摯な活動と功績は、ポーランド政府から表彰されています。
  
 
 日本でもファンが多く、たびたび来日公演されていました。今年は来月11月に東京・栃木・福島などでピアノリサイタルが予定されていました。最後の来日は2021年1月となってしまいました。
 
 
 ポーランドを代表するピアニストであり、ショパニストが亡くなられたのは世界の損失です。
 
ご冥福をお祈りします。