2024/12/31

横浜市立大学医学部ピアノ会 夏の定期演奏会を聴きました。(2024年6月21日 ひまわりの郷 横浜市上大岡)

 横浜市立大学医学部ピアノ会 夏の定期演奏会を聴きました。(2024年6月21日 ひまわりの郷 横浜市上大岡)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2024年6月21日、金曜日、横浜市立大学医学部ピアノ会 夏の定期演奏会を聴きに横浜市上大岡、ひまわりの郷に行きました。
 
 
日々の勉強などが大変な中、楽しく見事な演奏をされるので伺うたびに勉強になります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今回は前半のプログラムでは、ピアノ独奏(1)、ヴァイオリンとのデュオ(2、3)、ピアノ独奏(4)
 
 
後半はピアノ独奏(5、6、7)
 
 
という構成でした。
 
 
 
 
 
 
 
 
前半
 
1 ショパン 英雄ポロネーズ
 
 
いきなり難曲で大人気のショパンの英雄ポロネーズ。素晴らしく美しい音の持ち主で、こんなに美しい音で英雄ポロネーズを演奏された方を今まで私は聴いたことがありません。
2005年のショパンコンクール史上初の完全制覇された、もちろんポロネーズ賞も獲得された世界最高のショパン弾き、ラファウ・ブレハッチさんより音の美しさでは勝っていました。
 
 
 
 
 
2 ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ第5番 春 第1楽章
 
ベートーヴェンヴァイオリンソナタの名曲をこのデュオはバランスのとれた演奏でとても心地よく聴かせていただきました。ピアノ伴奏の方の右手でのスケールの上行、下行や旋律ではさわやかな風が吹くようでした。
 
 
 
 
 
3 フランク ヴァイオリンソナタ 第2楽章
 
名曲で難曲のフランクのヴァイオリンソナタ、4楽章ある中の難しい第2楽章を見事に演奏されました。ヴァイオリンの方の主張とピアノ伴奏の寄り添いながらも、時折見せる主張が良かったです。
ピアノ伴奏の方の左手首や左肘を手前への抜きでは響きの輝きを保ちつつ、やや下向きに納める、左腕をピアノに向かって抜き、響きを飛ばす奏法は、変化の激しいドラマチックなこの曲に大変効果的でした。
 
 
 
4 ベートーヴェンピアノソナタ第8番 悲愴 第2楽章
 
この名曲を暖かく歌心いっぱいに演奏されていました。ヴァイオリンソナタの伴奏でも感じましたが旋律の上行、下降の時に風が吹いてくるようでした。
 
 
 
後半
 
5 ショパン猫のワルツと小犬のワルツ
 
ショパンの大変楽しめる名曲。メカニズムが細かくなかなか難しい2曲ですが、こだわりを持ったとてもアイデアのある演奏で楽しく聴かせていただきました。猫の中間部、にゃ~お のフレーズ、小犬の中間部の歌い上げ方が大変共感しました。
 
 
 
 
6 リスト 巡礼の年第1年 スイスより ジュネーブの鐘
 
この難曲を素晴らしい響きで演奏されていました。優しく暖かくホールに響を充満させておれました。左手首、左肘の手前への抜き、左腕を前に出す奏法は響きに変化をもたらし印象的で、場面ごとにマッチされセンスあふれる演奏でした。鐘の音も心に響きました。
 
 
7 ショパン  バラード第1番
 
ショパンの難曲の一つですが、しっかりとした見事な演奏で驚きました。フレーズを歌いすぎず、正統派のスタイルで聴き応えがありました。
捉えどころの難しい曲ですが、うまく作戦を立て、難しいクライマックスでもしっかりしたテクニックで劇的に弾き切り、最後にふさわしい演奏でした。
 
 
 
 
 
 
 
冬の定期演奏会は日にちと会場が解らず、残念ながら伺うことが出来ませんでしたが、また機会があれば伺わせでいただきたいと思います。
 
 
 
 
 
とても素晴らしい演奏会をありがとうございました。